「お久しぶりですね」

先日、夕飯で訪れた焼き肉店での出来事である。約半年ぶりの来店で二人で訪れたのも片手ぐらいである。お肉を一通り食べ終わり、口の中をさっぱりさせたいと思い、赤のグラスワインを注文した。運んできてくれたのは店長さんらしく「お久しぶりですね」と声をかけてくれた。二人とも驚き、何気ないやりとりに顔がほころんだ。『覚えていてくれたんだ』今まで数回しか足を運んだことのない私たちだけど、店長は覚えていてくれた。店長直々にワインを運んできたことも嬉しかった。

30代くらいの若い店長で、帰り際、お会計を済ませた後も、出口まで見送ってくれる丁寧な接客は私たちの心をつかんだ。飲食店でこんな経験は初めてだったので、とても良いお酒が飲めた晩だった。